”豆”知識

豆の保存

■封を開けてからはなるべく早めに消費してください。

光に当たらないよう、温度が上がらないよう保管してください。

冷蔵庫・冷凍庫保管を実施する場合は

冷蔵庫・冷凍庫から出した後、常温に戻してから開封してください。

 ※冷凍豆を常温に戻す前に開封すると、空気中の水分が焙煎豆にくっついて、劣化を早めてしまいます。冷えたコップに水滴がつくのと同じ状態になってしまいます。.

 


豆の鮮度

 コーヒー豆は鮮度が命と言われます。実際、焙煎したコーヒー豆は空気中の酸素や水分にふれることで酸化し、刻一刻と劣化が進んでいきます。劣化の要因としてよくあげられるのが、コーヒー豆の油脂分の酸化です。しかし、コーヒー豆に含まれる油脂は抗酸化成分を多く含んでいるためか、実際には酸化の進行はとてもゆっくりです。従ってすぐには風味の変化につながらないのです。では、もっともわかりやすい変化とは? それは香りの変化です。コーヒー豆は焙煎すると、豆に含まれる炭素と空気中の酸素が化合して二酸化炭素を放出します。そのとき香りの成分もいっしょに奪われていきます。二酸化炭素の放出は時間とともに減っていき、やがて香りも乏しくなるうえ、残った香り成分は変質していきます。結果として、香り高いコーヒーとは感じられなくなるのです。二酸化炭素の発生は、焙煎したコーヒー豆に特有の現象で、鮮度を見分けるひとつの目安となります。焙煎したての豆を袋詰めにすると袋がパンパンにふくらんだり抽出時に粉にお湯を注ぐとふっくらとふくらんだりするのは、豆の中に二酸化炭素が多く含まれているためで、鮮度のよい証しと言えます。

 豆のままで保存して良好な状態を保つ コーヒー豆は粉に挽くときに最大で70%もの二酸化炭素と香りが失われます。二酸化炭素はコーヒーを空気中の劣化要因から守る役割を果たしているため、粉よりも豆のままのほうが劣化速度は遅くなります。購入した豆を香り高い状態で長く保つには、〝豆のまま〟で保存するのが第一条件です。